保険・お金のコラム

出産したら学資保険はいつから始める?加入時期と教育費・選び方のポイントを解説

出産したら学資保険はいつから始める?加入時期と教育費・選び方のポイントを解説

 

「学資保険はいつから始めるのがいいの?」「出産前から入れるって本当?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

 

結論から言えば、学資保険は早く加入するほどお得です。加入時期が早いほど保険料が安くなり、返戻率(払込保険料に対して受け取れる学資金の割合)も高くなります。妊娠中から加入できる「出生前加入」の制度を利用すれば、出産予定日の140日前から申し込みが可能です。

 

文部科学省のデータによると、大学4年間にかかる学費は国公立で約481万円、私立文系で約690万円、私立理系で約821万円と高額です。子どもが生まれてから大学進学までの18年間で計画的に資金を準備するためには、学資保険を含めた早めの対策が欠かせません。

 

この記事では、学資保険の最適な加入時期から、妊娠中に加入するメリット・注意点、教育費の全体像、学資保険の選び方のポイントまで、知っておくべき情報をまとめています。

 

確認したいポイント 結論 詳細
学資保険はいつから入れる? 妊娠中(出産140日前)から加入可能 多くの保険会社では出生前加入の制度があり、出産予定日の140日前から申し込めます。
最適な加入タイミングは? 妊娠中〜子ども0歳のうちがベスト 早く加入するほど保険料が安く返戻率が高くなるため、妊娠中か出産直後の加入が最もお得です。
何歳まで加入できる? 多くの商品で子どもが6〜7歳まで 小学校入学前後が加入の上限で、年齢が上がるほど保険料が高くなり返戻率も低下します。
教育費はいくら必要? 大学4年間で約481万〜821万円 国公立大学で約481万円、私立文系で約690万円、私立理系で約821万円が4年間の平均です。

 

この記事でわかること

・学資保険に加入できる時期(妊娠中の出生前加入〜子どもが6〜7歳まで)

・妊娠中に加入するメリットと注意点

・幼稚園から大学までにかかる教育費の全体像と必要な準備金額

・学資保険の返戻率を高くするためのポイント

・学資保険以外の教育資金の準備方法(NISA・預貯金・児童手当の活用)

 

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学資保険はいつから加入できるのか

 

学資保険に加入できるタイミングは、多くの方が思っているよりも早い段階から可能です。ここでは、加入できる時期の全体像を整理します。

 

妊娠中から加入できる「出生前加入」

 

多くの保険会社では、出産予定日の140日前から学資保険に申し込める「出生前加入」の制度を用意しています。妊娠期間は約280日(40週)ですので、約半分が経過するタイミング、つまり妊娠5〜6か月頃から加入が可能になる計算です。

 

出生前加入を利用すると、子どもが生まれる前から保険料の払い込みが始まり、その分だけ運用期間が長くなるため返戻率が高くなります。また、出産後は育児で忙しくなり保険の検討に時間を割きにくいため、時間に余裕のある妊娠中に手続きを済ませておけるのは大きなメリットです。万が一の際の払込免除特約の保障も早くスタートするため、安心感が得られます。

 

ただし、出生前加入を利用するには母子ともに健康で妊娠経過に問題がないことが条件です。多胎妊娠の場合は1人分の加入のみ可能で、残りの子どもの分は出産後に契約する形になります。保険会社によって細かな条件は異なりますので、加入を検討している保険会社に確認しましょう。

 

0歳〜1歳が最も有利な加入タイミング

 

出生前加入を利用しなかった場合でも、子どもが0歳のうちに加入するのが最もおすすめです。0歳で加入すれば、18年間という最長の運用期間を確保でき、月々の保険料も最も安くなります。返戻率も最も高くなるため、同じ金額の学資金を準備するためのコストが最小限で済みます。

 

1歳になってからでも十分に有利な条件で加入できますが、0歳の段階で加入する場合と比べると返戻率は若干低下します。出産後はバタバタしがちですが、できれば生後半年以内を目安に加入手続きを完了させましょう。

 

加入は何歳まで可能か

 

学資保険に加入できる子どもの年齢の上限は、多くの商品で6歳または7歳です。一部の商品では9歳や12歳まで加入可能なものもありますが、年齢が上がるほど保険料が高くなり返戻率も低下します。3歳以降に加入すると、月々の保険料負担が大きくなり家計を圧迫する可能性があるため、できるだけ早い時期の加入がおすすめです。

 

妊娠中に学資保険に加入するメリット

 

返戻率が最も高くなる

 

学資保険の返戻率は、保険料の運用期間が長いほど高くなります。妊娠中に加入すれば、出産後に加入するよりも数か月分長く運用できるため、返戻率が最大化されます。返戻率がわずか0.5%違うだけでも、18年間の積み立てでは数万円の差になる可能性があります。

 

月々の保険料が最も安くなる

 

同じ金額の学資金を受け取る場合、払込期間が長いほど月々の保険料は安くなります。妊娠中に加入すれば払込期間を最大限に確保できるため、月々の負担を最小限に抑えることができます。出産後は子育て関連の出費が増えるため、保険料を安く抑えられることは家計にとって大きなメリットです。

 

契約者に万が一の際の保障が早く始まる

 

学資保険には、契約者(親)が死亡または高度障害状態になった場合に保険料の払い込みが免除される「払込免除特約」が付いている商品が一般的です。妊娠中に加入すれば、出産前から万が一の保障がスタートするため、子どもが生まれる前に契約者に不測の事態が起きた場合でも学資金を確保できます。

 

時間に余裕のあるうちに検討できる

 

出産後は赤ちゃんのお世話に追われ、保険の比較検討に十分な時間を割くことが難しくなります。妊娠中であれば比較的時間に余裕があるため、複数の商品をじっくり比較し、納得のいくプランを選ぶことができます。産後に「もっと早く始めておけばよかった」と後悔しないためにも、妊娠中の検討をおすすめします。

 

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子どもの教育費はいくら必要か

 

学資保険で準備すべき金額を決めるために、子どもの教育費の全体像を把握しておきましょう。

 

幼稚園から高校までの教育費

 

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校までにかかる学習費の総額は以下のとおりです。

 

進路パターン 学習費総額 年間平均
すべて公立 約574万円 約38万円
すべて私立 約1,838万円 約122万円

 

大学4年間の教育費

 

大学の種別 4年間の学費総額 初年度納入金
国公立大学 約481万円 約82万円
私立大学(文系) 約690万円 約119万円
私立大学(理系) 約821万円 約153万円

 

出典:文部科学省各種調査に基づく概算

 

大学の学費は進路によって大きく異なりますが、最低でも約500万円、私立理系であれば800万円以上の準備が必要です。さらに一人暮らしの場合は家賃や生活費も加わるため、実際にはより多くの資金が必要になります。

 

学資保険で準備する金額の目安は200万〜300万円に設定し、残りは預貯金やNISAなど他の方法で補うのが一般的です。学資保険ですべての教育費をまかなう必要はなく、あくまで教育資金準備の柱のひとつとして位置づけましょう。

 

学資保険の選び方のポイント

 

返戻率を重視する

 

学資保険選びで最も重要なのは「返戻率」です。返戻率は、受け取る学資金の総額を払込保険料の総額で割った値で、返戻率が100%を超えていれば払った保険料以上の金額を受け取れることを意味します。同じ条件であれば、返戻率が高い商品を選ぶのが基本です。

 

返戻率を高くするコツとしては、加入時期を早くする、保険料の払込期間を短くする(10歳払済、15歳払済など)、祝い金の受け取り回数を減らして一括で受け取る、不要な特約を付けないといった方法があります。

 

受取時期を大学入学に合わせる

 

教育費の中で最もまとまった資金が必要になるのは大学入学のタイミングです。学資保険の学資金の受取時期は、18歳(大学入学時)に一括で受け取るプランが最も返戻率が高くなりやすい傾向にあります。小学校・中学校・高校の入学時にも祝い金を受け取れるプランもありますが、受取回数が増えると返戻率は下がるのが一般的です。

 

払込期間を検討する

 

保険料の払込期間は「18歳まで」「15歳まで」「10歳まで」などから選べる商品が多いです。払込期間を短くすれば返戻率は高くなりますが、その分月々の保険料負担が大きくなります。家計のバランスを考えて、無理なく続けられる払込期間を選ぶことが大切です。途中で解約すると元本割れするため、継続できる保険料設定が最優先です。

 

不要な特約は付けない

 

学資保険には、子どもの医療保障や育英年金(契約者死亡時に年金が支払われる保障)などの特約を付けられる商品があります。しかし、特約を付けるとその分保険料が上がり、返戻率が下がります。学資保険の目的は教育資金の準備ですので、特約は最小限にして返戻率を優先するのがおすすめです。子どもの医療保障は別途医療保険や共済で確保するほうが合理的です。保障と貯蓄の機能を1つの商品に詰め込むよりも、それぞれの目的に合った商品を別々に選ぶほうが効率的な場合が多いです。

 

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学資保険以外の教育資金の準備方法

 

教育資金の準備は学資保険だけに頼る必要はありません。複数の方法を組み合わせることで、効率的に資金を準備できます。

 

児童手当を積み立てる

 

児童手当を全額貯蓄に回せば、子ども1人あたり約200万円前後(支給額は所得や子どもの年齢によって異なります)を確保できます。児童手当をそのまま学資保険の保険料に充てるのもひとつの方法です。「もらったお金はなかったものとして貯める」ことで、家計に無理なく教育資金を積み立てられます。

 

NISAを活用する

 

NISA(少額投資非課税制度)を活用して投資信託で教育資金を運用する方法もあります。学資保険よりも高いリターンが期待できますが、元本保証がないため運用実績によっては元本割れのリスクがあります。学資保険で確実に必要な最低ラインを確保し、NISAで上乗せを狙うという組み合わせが、リスクとリターンのバランスが取れた方法です。

 

預貯金で堅実に積み立てる

 

銀行の定期預金や積立預金で堅実に貯める方法もあります。元本保証がある安心感がメリットですが、現在の低金利環境ではほとんど利息が付かないのがデメリットです。教育資金の一部を預貯金で確保しつつ、学資保険やNISAと組み合わせて準備するのが現実的です。

 

学資保険加入時の注意点

 

途中解約すると元本割れする

 

学資保険は途中で解約すると、多くの場合、払込保険料の総額を下回る解約返戻金しか受け取れません。加入前に18年間(または払込期間中)確実に払い続けられる保険料かどうかを慎重に検討してください。出産後は予想外の出費が増えることもあるため、余裕を持った保険料設定にすることが大切です。

 

インフレリスクを考慮する

 

学資保険で受け取れる金額は契約時に確定するため、18年後に物価が大きく上昇していた場合、受け取る金額の実質的な価値が目減りしている可能性があります。この点は学資保険のデメリットのひとつです。インフレに備えるためにも、学資保険だけに頼らず、NISAなどの運用手段と組み合わせておくことが重要です。

 

契約者(親)の年齢にも注目する

 

学資保険の保険料は、子どもの年齢だけでなく契約者(親)の年齢にも影響されます。契約者の年齢が高いほど保険料は高くなりますので、第一子の出産前後にできるだけ早く加入することが、保険料を抑えるポイントになります。詳しくは生命保険文化センターの公式サイト(https://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/)で確認できます。

 

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加入時期による保険料・返戻率の違い

 

学資保険の保険料と返戻率は、加入時の子どもの年齢と契約者(親)の年齢によって変わります。具体的にどの程度の差が生じるのか、イメージを把握しておきましょう。

 

子どもの年齢別の傾向

 

加入時の子の年齢 月額保険料の目安 返戻率の傾向 払込期間
0歳 約10,000〜12,000円 約104〜108% 18年
1歳 約10,500〜13,000円 約103〜107% 17年
3歳 約12,000〜15,000円 約101〜105% 15年
5歳 約14,000〜18,000円 約100〜103% 13年

 

※学資金受取総額200万円、18歳受取、契約者30歳男性の場合のおおよその目安。保険会社・商品によって異なります。

 

上記のとおり、0歳で加入する場合と5歳で加入する場合では、月々の保険料に約4,000〜6,000円の差が生じます。また、返戻率も0歳加入のほうが3〜5%程度高くなるケースが多く、18年間のトータルで見ると数万〜十数万円の差になる可能性があります。この差は、早期加入による運用期間の長さに起因しています。

 

2人目以降の学資保険も早めに検討する

 

2人目、3人目のお子さんが生まれた場合も、1人目と同様にできるだけ早い時期に学資保険に加入することが重要です。兄弟姉妹で同じ保険会社の学資保険に加入すると、兄弟割引が適用される商品もありますので、保険会社に確認してみてください。

 

2人目以降は家計の負担が大きくなるため、1人目よりも受取金額を抑えめに設定したり、NISAや預貯金との併用比率を調整したりする柔軟な対応が求められます。教育資金の準備は子ども1人ずつの計画を立てることが、無理のない資金準備につながります。

 

学資保険を始めるのが遅くなってしまった場合

 

「すでに子どもが3歳、4歳になってしまったが、今から学資保険に入っても意味はあるのか」と迷う方もいるでしょう。結論としては、遅くなっても始めないよりは始めたほうが確実に有利です。3歳からでも大学入学まで15年間の運用期間があり、十分に教育資金を積み立てることができます。

 

ただし、年齢が上がるほど月々の保険料は高くなるため、家計に無理のない範囲で保険料を設定しましょう。学資保険だけでは十分な金額を準備しにくい場合は、NISAや預貯金と積極的に併用して、複数の方法で教育資金を確保してください。

 

まとめ

 

学資保険は、妊娠中(出産予定日の140日前)から加入できる「出生前加入」の制度を利用すれば、最も早いタイミングで始めることができます。加入時期が早いほど保険料が安く返戻率が高くなるため、妊娠中〜子どもが0歳のうちに加入するのがベストです。多くの商品で6〜7歳が加入の上限ですが、年齢が上がるほど月々の保険料が上がり返戻率も低下するため、検討を先延ばしにせず早めに行動することが重要です。

 

大学4年間の学費は国公立で約481万円、私立理系で約821万円と高額です。学資保険で200万〜300万円を確保しつつ、児童手当の積み立てやNISA、預貯金と組み合わせて計画的に準備しましょう。学資保険を選ぶ際は返戻率を重視し、受取時期を大学入学に合わせる、払込期間を適切に設定する、不要な特約は付けないことがポイントです。0歳加入と5歳加入では月々の保険料に数千円、18年間の返戻率にも数%の差が出るため、早期加入のメリットは大きいと言えます。

 

途中解約は元本割れにつながるため、18年間確実に払い続けられる保険料を設定することが最も重要です。2人目以降のお子さんについても同様に、早めの加入を心がけましょう。すでに子どもが3歳や4歳であっても、始めないよりは始めたほうが確実に有利です。出産後は育児で忙しくなるため、妊娠中の時間に余裕のあるうちに検討を始めることをおすすめします。専門家に相談すれば、家計に合った最適なプランを提案してもらえますので、まずは気軽に相談してみてください。